
これが、噂のザゼンソウです。 去年と同じ、やはり北向きで、おてんとさまに背を向けています。 その昔、人知れず道に外れたことでもなさったのかしら。 「二度と日の目は見られない。」という感じ。 赤く固い仏炎苞と呼ばれる苞で、小さな花をたくさんつけた直径1㎝ほどの球を抱え込んでいます。 「断じて見せない、さわらせない。」とでも言っているみたい。 でも後ろ姿は、ほら、少し淋しげに肩を落として、なんか憎めないのよね、ほんとに。
咲いたと言うのも、きれいと言うのもしっくりこない、何とも奇妙で愛すべき、わが庭の重鎮です。